【INX取引所】セキュリティトークンと仮想通貨を取り扱うことの凄さ

INXって何?INXトークンって何?

ここまで前提知識について説明してきましたが、ここからは本題のINXについて説明します。

INXは取引所の内の1つで、仮想通貨、セキュリティトークン、デリバティブなど様々なデジタル資産を扱うプラットフォームです。

そして、そのINXが発行しているトークンがINXトークンです。

INXのCEOはアメリカの大手仮想通貨ファンドでもあるグレースケール社のCEOを務めるBarry Silbert氏の兄弟です。

また、役員としているDavid Weild氏は元ナスダックの副チェアマンというすごい面々となっています。

経営陣が豪華であるということを頭の片隅に入れておいてください。

INXの何がすごい?

INXがたくさんの種類のデジタル資産を扱う取引所というのはわかったと思うのですが、結果として何がすごいのかはわからないと思います。

そこで、このINXの何がすごいかについて私が理解している範囲でまとめていきます。

世界初!セキュリティトークンでIPO実施

少し前の章で触れたと思いますが、基本的に仮想通貨で資金調達を行う際には「ICO」で行われています。

この資金調達以外に一般的に株式の資金調達の手段として「IPO(Initial Public Offering)」というものがあり、こちらは証券委員会に登録して正規の手順を分で資金調達を行う手段となっています。

この「IPO」ですが、今までブロックチェーン上で行われたケースが無く、INXが世界で初めてきちんとした手順での資金調達を行ったことになります。

今まで資金調達を行う際に「IPO」の手段が取られてこなかったのは、SECという米国証券取引委員会を相手に「F-1草稿」という目論見書の提出を行う必要があり、毎回SECとやり取りをしながらトークンの販売を行わないといけなかったからです。

つまり、デジタルトークンの「IPO」を行う手順を踏んだ、という実績が今後の仮想通貨の業界へ新たな道標となるといえると思います。

参考:https://stonline.io/inx/

一般投資家でもIPOでセキュリティトークンが購入可能

さきほど「F-1草稿」という目論見書を提出したと書きましたが、このF-1が何かと言いますと、ライセンスのことで誰を相手に販売可能かという範囲を表しています。

ライセンスについては以下の通りです。

  • F-1:適格投資家(かなりのお金持ち)、一般投資家、金額上限なし
  • Reg-D:適格投資家
  • Reg-A:適格投資家のみ、上限$5000万

この様に、基本的にはお金持ちや機関投資家など一部の人達のみを対象としたものだったのに対し、INXのIPOでは私のような一個人の投資家にも門戸を開く形で行っています。

これだけでもかなり画期的と言えますよね。

安心してトークンの購入が可能

これまでの章で「海外取引所はグレーゾーン」、「セキュリティトークンは認可を受けたデジタル証券」と書いてきましたが、上の文章を読んでもらえるとわかるように、正式な手順を踏んだセキュリティートークンのため安心して購入することができます。

また、ダウンサイドプロテクションとして、IPOで調達された投資家の資産60%がロックされており、万が一会社が倒産するなどした場合にも投資家に返還されるという保証がついています。

市場規模

最後に市場規模についてです。

最初の方にも説明しましたが、INXは仮想通貨だけでなく、セキュリティートークン、デリバティブ商品を扱う取引所であると説明しました。

これがどういうことかと言いますと、仮想通貨の取引を行っている有名な取引所は「Binance(バイナンス)」などがあると思います。

さらにセキュリティトークンを扱っている取引所としては「tZERO」などがあります。

仮想通貨の市場規模は約200兆円、セキュリティトークンの市場規模は株価として約4,000兆円、デリバティブ商品の市場規模は約5京4000兆円、となっています。

これらのすべてを包含する取引所となった場合、単純足し算すればものすごいことになるのがわかりますでしょうか?(デリバティブ商品についてはINX公開後すぐの対応ではないため、この限りではないです。)

INXがBinanceなどの取引所を大きく凌駕する市場規模になりそうであることが想像できるかと思います。

次のページでは「INXトークンを保持するメリット」、「INXについての情報」、「まとめ」について記載しています。

INXトークンやセキュリティトークンについて
最新情報をチェックしよう!